●2025年は「国際協同組合年」です
国連は、持続可能な生産と消費、食料安全保障、気候変動対策、地域の人々への医療・福祉、働きがいのある人間らしい仕事の創出、すべての人が参加できる社会づくりなど、さまざまな分野で持続可能な開発目標(SDGs)に貢献している協同組合を評価し、その認知の向上と協同組合の振興のために、2025年を国際協同組合年(Internationai Year of Cooperatives:IYC)に定めました。
国連の決議を受けて、日本の国会でも「国際協同組合年に当たり協同組合の振興を図る決議」が、5月27日衆議院本会議で、5月28日衆議院本会議で採択されました。
決議では、国際協同組合年が、協同組合を振興し、持続可能な開発目標の実施と社会・経済開発全体に対する協同組合の貢献に対する認知を高めることを目的としていることを踏まえ、政府に対して、協同組合を振興し、定義・価値・原則を尊重すること、持続可能な地域社会づくりにおける有力な主体として位置付けること、民間非営利組織としての発展に留意することを求めています。
●協同組合とは
協同組合は、地域社会や経済の発展、そして持続可能な未来の実現に向けて、世界中で重要な役割を果たしています。
協同組合とは、共通の目的を持つ人々が自発的に集まり、公正で民主的な運営を通じて、経済的・社会的・文化的なニーズを満たすために設立された組織です。農業、金融、福祉、消費生活など、さまざまな分野で活動しており、世界中で10億人以上が協同組合のメンバーとして参加しています。
●国際協同組合年の意義
「国際協同組合年」は、協同組合の価値や原則、社会への貢献を広く知っていただくための一年です。協同組合は、地域の課題解決や雇用創出、持続可能な開発目標(SDGs)の達成にも大きく寄与しています。